それぞれの糖尿病患者に合わせることが大切

 

 

 

 

 

 

 

糖尿病専門外来では、1型および2型糖尿病以外にも、糖尿病合併症の診察を行っています。糖尿病は完治が困難とされているものの症状を軽くすることは可能で、そのためには生活習慣を見直すことが重要です。一度糖尿病になってしまうと長期的に付き合っていかなければならず、医師と看護師、患者の3者を中心として、それぞれの各部門が協力しながら時間をかけて治療していくことになります。治療としては食事療法や薬物療法、運動療法などが挙げられ、これらをもとに血糖の調整に努めていくのです。
ちなみに薬物療法では、血糖を下げるインスリン注射を使用します。糖尿病患者は日常生活の中で自己注射をしなければいけないため、注射器の扱い方を指導するのも看護師の仕事です。

また、糖尿病患者は心に問題を抱えていることが多く、日常生活が乱れていることも珍しくありません。糖尿病治療に入る前に患者の心理状態をヒアリングし、その状態に合わせて接していく必要があります。
他にも、糖尿病患者の性格はさまざまなため、同じようなことを伝えたとしても受け取り方は異なります。看護師は糖尿病患者一人ひとりの性格を理解したうえで、言葉遣いや言い回しを人によって変えることが必要です。経験が浅いうちはコミュニケーションがうまく取れず、不安になることもあるかもしれませんが、数々の糖尿病患者と接するにつれてコツが徐々に掴めてきます。最初はうまくいかないことがあっても、糖尿病治療のために必要な仕事の1つだと思ってしっかりと取り組みましょう。