糖尿病患者に対する看護の問題点とは

糖尿病患者に対する看護をしていく中で、さまざまな問題点に遭遇することもあります。1型糖尿病の場合には薬を使った治療がメインとなるため、生活スタイルの指導などをしていく必要性はさほど高くありません。しかし、2型糖尿病の場合は不摂生な食生活や生活習慣の悪さから発病したという人も多く、そうした糖尿病患者の指導でしばしば問題が発生してしまうのです。
例えば、食事指導などを行っても指導した通りにしなかったり、投薬が必要であるにもかかわらず薬を飲まなかったりなど、糖尿病患者自身に危機感がないことがよくあります。そのような場合には、とにかく厳しく指導をすることが大切です。

その方法として糖尿病の合併症の恐ろしさを伝える、少しでも早く日常生活を改善しなければ悪化していく可能性が高いことをわかりやすく説明することで、患者からも理解されやすくなります。もちろん過度に恐怖を与えてしまうのはよくありませんが、糖尿病を患っていることで多くの合併症を引き起こすのだということを根気強く伝えなければいけません。患者が糖尿病治療に向き合い始めた時や、血糖値が改善したり、良好な状態になったりした時には、励ましの言葉をかけることや褒めることも大切になります。
2型糖尿病には、不摂生から患った人と遺伝的な要因により患う人がいます。糖尿病患者がどちらのケースなのか、日々のコミュニケーションや検査数値の結果などを見て判断していくことも大切です。